住宅の断熱とは?断熱の基本をご紹介します
2016/06/29
快適な住まいで過ごすためには住宅の断熱が欠かせません。
最近では、「高断熱住宅」「断熱性に優れた住まい」などよく聞きますがそもそも断熱とは何なのでしょうか?
今回は、住宅の断熱とは何なのか?断熱の基本をご紹介します。
住宅の断熱とは?
なぜ住宅を断熱する必要があるのでしょうか?
簡単に言えば、夏は涼しく、冬は暖かい住まいにするためです。
住宅の中の熱は、冬は室外に逃げてしまい、夏は反対に室内に入ってきてしまいます。
ですから、日本の住宅は夏暑く、冬は寒いので「住宅の断熱化」が必要になってきます。
つまり住宅の断熱とは、熱を遮断することで夏は外から入ってくる暑い空気を防いで、反対に冬は室内の温かい空気を逃がさないということです。
身近なもので断熱を説明
この「断熱」もう少し身近な例でご説明すると、発泡スチロールの箱を思い浮かべてみてください。
魚市場などで発泡スチロールの箱の中には魚と氷が入れられていますよね。
箱の中の氷がなかなか溶けずに魚を新鮮に保っていられるのは、発泡スチロールが外からの熱を伝えにくい断熱性能が高い素材だからです。
そして、この発泡スチロールと同じような発想のものが住宅の断熱化に欠かせない断熱材です。
イメージ的には、この断熱材で家全体を覆うことが住宅の断熱化の基本となります。
断熱化することでのメリットは?
住宅を断熱化することで様々なメリットがあります。
今回は、大きく3つに分けてメリットをご紹介します。
1 夏涼しく、冬暖かい快適な住まい
やはり、一年中通して快適に過ごすことができるのは一番のメリットではないでしょうか。
先程ご紹介した通り、夏は暑い空気を防いで、冬は暖かい空気を逃さないことで夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができます。
また、断熱化することで不快な結露を防いでくれるのでカビやダニなどの発生を抑えてくれます。
2 ヒートショックなど健康リスクを予防できる
住宅の健康リスクで深刻になっているのがヒートショックです。
ヒートショックとは、家の中の温度差が原因で急な血圧上昇による健康被害です。
特に、入浴時に起こることが多く、暖かい部屋から寒い浴室へ移動することで血圧が変動して心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因となります。
住宅の断熱性が高ければ一年中、家全体の温度差を少なくすることができるのでヒートショックを予防することができます。
他にも、夏の住宅の健康リスクとして挙げられる熱中症も断熱化と適度な冷房の使用で予防することができます。
3 光熱費を削減できる
住宅の断熱化をすれば節電することができて、それによって光熱費の削減につながり省エネにも効果があります。
住宅で最も電気を使うのはエアコンです。
例えば、断熱化されていない住宅の場合、エアコンを切るとすぐに暑くなったり、寒くなったりしてずっとエアコンをかけっぱなしの状態になってしまい電気代もかかります。
断熱性の高い住宅ならば、エアコンの使用量を少なくして無駄なエネルギー消費を抑えてくれます。
最後に
住宅を断熱化することで快適な住まいを実現できます。
今回の断熱の基本を是非、知っておいてください。