結露はなぜ起きるの?結露防止の基本は住宅の断熱性

      2016/06/29

結露はなぜ起きるの?

以前に「住宅の断熱」についての記事をいくつか書きましたが、今回はその住宅の断熱性と関係がある「結露」について書きたいと思います。

結露は住宅の劣化を早める大きな要因のひとつであり、まさに住宅にとっては天敵と言えます。

特に断熱性の低い住宅の場合は窓ガラスなどに結露が起こりやすいです。

では、なぜ結露が起きるのでしょうか?

今回は、なぜ結露が起きるのか?結露がきることで住宅にどのような影響があるのか?また結露を防止する基本などをご紹介します。

結露はなぜ起きるの?

結露のもとになる水蒸気は空気にも含まれていて、温度によって含む量が変わってきます。

そして、暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができます。

水蒸気を多く含んだ暖かい空気が温度の低い物に触れるなどして空気が冷やされた時に含まれる水蒸気の量が限界を超えてしまい、その超えて行き場を失った分の水蒸気に変わって物の表面に水滴としてつくことが結露の起きる仕組みになっています。

身近な例でご説明すると、常温のグラスに冷えた水を注ぐと表面に水滴がつくのを思い浮かべてみればわかりやすいと思います。

住宅の場合、冬は暖房を使用して暖かい部屋でも窓や壁などの表面温度が低い場所に暖かい空気が触れると結露が発生しやすくなってしまいます。

表面結露と内部結露

結露には、表面結露内部結露の2つがあります。

この2つはどのような結露なのかご紹介します。

表面結露

目に見えて物の表面に発生する結露を表面結露といいます。

例えば、先程ご紹介したように冷えた水が入ったグラスの表面に水滴がつくことや窓ガラスの表面に水滴がつくなど目に見えている状態が表面結露です。

内部結露

床や壁の内部の見えない部分から多く発生する結露を内部結露といいます。

特徴としては内部結露が起きると押入れの床や壁のクロスなどからカビが発生します。

結露は住宅の天敵

住宅にとって結露は天敵です。

結露をそのままにしておくと住宅の劣化を早めてしまう場合があります。

家の中で結露が起きているということは、常に湿っている状態になっているので建物を内側から腐らせてしまう危険性があります。

先程ご紹介した内部結露によって構造体などの見えないところが劣化している可能性があります。

また、結露によってカビが発生しやすくなって、不衛生な環境になると体にも害が出てくることもあり、健康被害が心配されます。

ですから、住宅だけでなく人間にとっても結露は天敵なんです。

結露を防止する基本は高断熱

結露防止の基本としては、部屋の表面温度を下げずに家の中に冷えた場所をつくらないことが大切です。

そのためには、断熱性の高い住宅にする必要があります。

特に、結露が起きやすい窓は断熱性能の高い窓ガラスやサッシにすることが重要です。

他にも、内装材に自然素材の珪藻土や漆喰など調湿作用のあるものを選ぶことも結露防止になりますよ。

最後に

今回は、結露についてご紹介しました。

結露を防ぐためには住宅の断熱化がポイントになってきますよ。

 

 

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