地盤調査と地盤改良の方法や費用をご紹介

      2016/06/29

知っておきたい地盤調査

家を建てる前に必ず行う土地の地盤調査。

地盤が軟弱な土地に家を建てると地盤沈下や液状化などによって家が傾いたり構造が歪んでしまう可能性があります。

ですから、新築工事を行う前には必ず地盤調査を行います。

今回は、地盤調査の方法や費用などについてご紹介します。

地盤調査とは?

家を建てる前にその敷地で家を建てても大丈夫な地盤なのかを調べるものです。

地盤調査をすることでその土地の地盤の性質や強さがわかります。

もし、そこの地盤が軟弱な場合は地盤を改良するための追加工事を行います。

つまり、新築住宅を建てる時には必ず地盤調査を行い、その結果次第では地盤改良工事をする必要があることを覚えておいてください。

地盤調査の方法は?

この地盤調査は専門業者が行います。

一般的には施工をお願いする建築業者が専門業者に依頼して地盤調査を行ってくれます。

調査する方法をいくつかご紹介します。

スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)

木造住宅を建てる時に良く使われています。

先端にスクリューが付いた鉄の棒を地面に垂直に立てて掘り進めていく方法です。

主に建てる家の位置の四隅と中央の計5か所を測定します。

この方法は費用が安く済むというメリットがあります。(費用の相場は3~5万程度

表面波探査法

振動を発生させる機械を使い、振動が伝わる早さを測定してからそれを分析して地盤の強さを測る方法です。

先程のスウェーデン式サウンディング調査にくらべると費用はかかりますが、より正確な調査結果が得られます。(費用の相場は5~8万程度

弱い地盤って?

現在、土地を探している場合はその土地の地盤が強いのかある程度の状況を推測することが可能です。

いくつかポイントをご紹介します。

周辺の状況をチェックする

海や河川などの水が集まりやすいそばの地形は地盤が弱いことが多いです。

また、土地の周辺が水田や沼地などを埋め立てた土地も注意が必要です。

このような場所だと地震などで液状化が起こり建物が沈下する可能性があります。

他にも、周辺の建物の基礎などにひびが入っている場合にも注意が必要です。

敷地や造成地の状況をチェック

近くで車が通った時に振動を感じないか確認してみましょう。

また、盛土を行った造成地などは特に注意が必要です。

傾斜地で盛土された部分がないかチェックすることが大切です。

地盤改良工事とは?

地盤調査の結果、改良する必要がある場合は地盤改良工事を行います。

建てる家を地中にある固い地盤とつなぎ合わせるための工事です。

いくつか方法があり、地盤の状況でどの方法にするか決めます。

表層改良工法

地盤の弱さが深さ2mまでの場合に行います。

セメントの固化材を土壌に混ぜて地盤を固める工法です。

費用の相場としては1m程度で30~50万ほどです。

柱状改良工法

地盤の弱さが深さ2~8mまでの場合に行います。

土の中にコンクリートで柱をつくって、それを入れて地盤と建物を安定させます。

費用の相場としては4~5m程度の改良で70~100万ほどです。

杭工法

深さ30mまで工事可能です。

鋼製の杭を地盤が強い層まで埋め込んで安定させます。

地盤強度が均一ではない状態の場合に行われる工法です。

費用は深さにもよりますがおよそ100万以上はかかります。

地盤改良費用はあらかじめ予算に入れておく

先程もご紹介した通り工事費用が100万を超えることは少なくはありません。

ですから、追加費用と考えるよりは最初から予算に入れておく方がいざというときに安心ですよ。

最後に

家を建てる前に地盤調査は必須です。

安心して暮らせる住まいにするために地盤調査はしっかり行いましょう。

 

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