年収が少ない世帯を支援する「すまい給付金」

      2016/06/29

すまい給付金

消費税10%に伴い、住宅の支援制度を知っておくと便利です。

以前、ご紹介した住宅ローン減税は収めている税金から控除されるため年収の多い世帯のほうがメリットがあり、年収の少ない世帯は限度額まで控除が受けられないということになっています。

★住宅ローン控除について詳しくはこちら⇒「消費税10%前に知っておきたい住宅ローン控除」

そこで年収が少ない世帯を支援するために「すまい給付金」という国の制度があります。

今回はすまい給付金についてご紹介します。

すまい給付金とは?

家を建てたり、マンションを購入してそこに住んでいて年収が一定以下の世帯に国から現金の給付が受けられるようになっています。

主に、住宅ローン控除であまり恩恵を受けられない年収の少ない世帯を支援するための制度です。

この制度では最大で30万円の現金給付が受けられます。

更に消費税が10%へ増税した場合には最大で50万円の現金給付が受けられます。

ちなみに、このすまい給付金は住宅ローン控除と併用して利用することも可能です。

実施期間は?

実施期間は平成26年4月~平成31年6月まで実施され、その期間中に引き渡しを受けて入居が完了した住宅が対象です。

また、申請期限は住宅の引き渡しを受けてから1年以内ですので注意してください。

すまい給付金が受けられる住宅の質について

すまい給付金を受けるには年収が一定以下という条件の他に、対象になる住宅の質についても一定の条件があります。

主な条件は以下の通りです。

  • 床面積が50㎡以上であること
  • 施工中に第三者機関の検査を受けた住宅であること(瑕疵保険を付けた住宅など)
  • 住宅ローンを利用していない場合は年齢が50歳以上の者

などがあります。

年収ごとの給付額の目安は?

すまい給付金は年収が少ないほど給付される額が多くなります。

また、扶養家族の有無や登記上の持分割合などに応じて給付額が変わってきます。

消費税8%時と10%時の給付金の目安の表はこちらです。

消費税8%の場合 消費税10%の場合
収入額の目安 給付金基礎額 収入額の目安 給付基礎額
425万円以下 30万円 450万円以下 50万円
425万円超 475万円以下 20万円 450万円超 525万円以下 40万円
475万円超 510万円以下 10万円 525万円超 600万円以下 30万円
600万円超 675万円以下 20万円
675万円超 775万円以下 10万円

※条件を扶養対象となる家族が1人にした場合

消費税8%時と比べて10%の増税後では最大50万円給付されます。

気になった方は「すまい給付金ホームページ」からシミュレーションができます。

他にも申請方法なども詳しく載っています。

最後に

増税前に家を建てたい気持ちはわかります。

しかし、そのことだけで頭がいっぱいになってしまい焦って納得のいかない家づくりをするのだけは避けたいですよね。

たしかに消費税が10%へ増税すると家づくりをする方には負担が大きくなります。

ですから、その負担を軽減するためにすまい給付金や住宅ローン減税などの支援制度を上手に利用して焦らずに家づくりを進めたいですよね。

 

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