注文住宅を土地から購入して建てるまでの11の流れ
2016/06/29
こんにちは。
土手加藤材木店 四宮です。
注文住宅を建てたいと考えているけど「何からはじめたらいいの?」という方のために注文住宅を土地から購入して建てる基本的な流れをご紹介します。
1 資金計画はしっかりと立てる
注文住宅を建てる上で最初にしっかりと資金計画を立てることが大切です。
まず、現在の貯蓄額を把握しましょう。
自己資金として用意できる金額と無理なく返済できる借入額を計算して現在の自分たちの予算をしっかりと把握することが大事です。
把握した上で土地代と建物代を総合した費用の予算を立てましょう。
ちなみに建物代というのは建築費だけでなく、
- 地盤調査費用
- 確認申請費用
- 屋外給排水費用
- 屋内ガス配管費用
- 仮設工事(電気・水道)
などなど様々な費用が建築代として必要になります。
2 暮らしのイメージを描く
自分たちがどのように暮らしたいのかをイメージして思い描くことが大事です。
どこでどのような暮らしをしたいのかイメージしてみましょう。
そして家づくりで重視するポイントを決めておきましょう。
これは譲れないという条件や建物自体のイメージなど、また今の住まいの不満なところを書き出してみるのもいいですね。
- イメージを描き資金計画までのおおよその期間としては約1か月~3か月が目安です。
3 土地を探す
住みたい地域の不動産会社にイメージしている広さや予算などの希望を伝えて探してもらうようにしましょう。
土地探しのポイントとしては期限を決めて探すようにしましょう。ある程度の期限を決めておかないといつまでも決まらないことがあります。
あとはいくつかある希望する条件に優先順位をつけて、迷った時にはその優先順位に従って妥協するところは妥協しましょう。
他に注意点としては古い建物が建っている土地の場合にはその建物を解体する必要があるので解体費用が別途かかることになります。
★詳しい土地探しのポイントはこちら⇒「注文住宅で失敗しない土地探しの3つのポイント」
4 施工会社を選ぶ
施工会社の選択肢にはハウスメーカー、工務店、設計事務所があります。
ハウスメーカー
各地に展示場やモデルハウスがあり、役割ごとにスタッフがたくさんいるので細かなところにまで手が行き届いているので安心感があります。
また、アフターメンテナンスや保証も大手ならではでしっかりとしています。
工務店
地域密着型で社長や設計担当者と直接に話ができ、内容の濃いやりとりで細かな要望にも対応してくれます。
その地域で長く営業している工務店であれば信頼度で心配することはないでしょう。
設計事務所
希望するイメージを踏まえた個性的なデザインで唯一無二の住宅を提案してくれます。
まずは情報サイトや情報誌を利用して情報を集めましょう。
ポイントとしては施工例や商品の特徴をチェック、気になる会社があれば資料請求をしてさらに細かな情報を集めましょう。
そのほかにも実際に住宅展示場や完成見学会などに足を運んで検討してみるのもおすすめです。
そして気に入った施工会社を2~3社に絞り、プランニングや見積もりをしてもらい最終的に1社に絞りましょう。
5 土地を購入する
土地の契約をする前に不動産会社から「重要事項の説明」を受けます。そのときに調べた情報と異なる説明がないかなどをきちんと確認することが大切です。
その説明に問題がなければ契約となります。
契約の時には一般的に手付金を支払います。
手付金はその土地代金の10%ほどですが、契約によっては異なる場合もあるので事前に確認しておきましょう。
- 土地や施工会社を探して土地購入までのおおよその期間としては約3か月~6か月が目安です。
6 土地の地盤調査
土地が見つかり、施工会社も決まったらその土地の地盤調査を行います。
これは施工会社に依頼すればそこの施工会社かもしくは調査会社が調べてくれます。
地盤調査とは建築する際に必要な地盤の性質を持っているかなどの調査のことです。
地盤が軟弱だと、地盤沈下などによって家が傾いたり、構造が歪んでしまう場合があります。
ですからその土地の状況を調査して、家を建てる前に必要に応じた適切な対応が大事です。
結果次第では地盤改良などの追加工事が発生する場合があります。
★詳しい地盤調査についてはこちら⇒「地盤調査や地盤改良の方法や費用をご紹介」
7 建物のプランニング・設計
施工会社と具体的に建てたい家のイメージを決めていきます。
そこで大切なことは建てたい家でどのような暮らしがしたいのかを家族とよく話し合うことです。
よく話し合ってそれぞれの希望を書き出してみてから施工会社に相談してプランニング・設計をしてもらいましょう。
ここでのポイントは希望する条件に優先順位をつけることです。
迷った時に優先順位の高い条件に従って決めていけばスムーズに進みますよ。
間取りプランを考えるときのポイントは?
- 家族構成(子供がいるのか?現在の家族の年齢は?など)
- リビングなどの広さ(家族が集まれる十分な広さが確保できるか?など)
- 和室や多目的に使えるスペース(書斎など)は必要か?
- バルコニーなどの屋外部分はどうするか?
- 将来のことを考えて子供部屋はどのようにするのか?
土手加藤材木店のプランニングは?
土手加藤材木店では設計力に自信を持っていますので、お客様の希望のプランを叶えるために何度でもプランニングさせていただきます。
また、まだ弊社を知ったばかりの方でも気軽にプランをお申込みいただけるように「我が家のプランニング」というシステムがあります。
申し込んでも依頼が前提ではなく、もし「いい感じのプランだな」と感じていただければ弊社を家づくりのパートナー選びの候補のひとつに加えていただければと思っています。
8 建築請負契約
建物のプランが固まればいよいよ施工の請負契約です。
契約の時には「工事請負契約書」「工事請負契約締結書」「見積書」「設計図書」の4つの書類が渡されます。
どの書類もかなりの量なので、契約日の当日にはすべてのものに目を通すことは不可能ですので事前に写しをもらっておくことが大事です。
これで事前にわからないことや疑問点を聞いておくことができます。
9 住宅ローンと建築確認申請
住宅ローンの申し込みは依頼先の施工会社が代行してくれる場合が多いですが、借入れ先や借りる額、返済期間などがその後の返済負担に影響してくるのでそこは借りる本人がしっかりと理解して資金計画を立てることが大切です。
建築確認申請とは、着工の前に建物プランが建築基準法などの法令に適合しているかについて、建築主(施工会社)が行政や民間の指定確認検査機関に建築確認の申請をして確認審査を受けなくてはいけません。
こちらも施工会社が行ってくれます。
この建築確認申請が下りなければ建築工事を着工することができません。
- 地盤調査からプランニング、建築請負契約、建築確認申請までのおおよその期間としては3か月~10か月が目安です。
10 施工
着工の前には必ず近隣住民への挨拶を忘れずにしましょう。
工事中は騒音などで近隣の方に迷惑をかけることがあるので施工会社の担当者と一緒に挨拶に行き、担当者から工事日程などの説明をしてもらいましょう。
また、着工に先立ち工事の安全を祈願する地鎮祭を行います。
★地鎮祭の詳しい記事はこちら⇒「地鎮祭の知っておきたい3つのまとめ」
工事中も施工現場にはなるべく足を運ぶことをおすすめします。
自分の家が出来上がっていく様子が見られるだけでなく、実際に現場を見ることで初めて気が付くこともあるかもしれません。
11 引渡し・入居とその後
引渡しの前に完成立会いを行います。これは施工会社の担当者や工事管理者等と一緒に建物をチェックすることです。
それとは別に、建築基準法に基づいて特定行政庁または第三者機関による「完了検査」があり、こちらを無事に通過すればほぼすべての手続きは完了します。
そしていよいよ引渡しです。家の鍵や保証書などを受け取り、理想の暮らしがスタートしますね。
ただ、これから暮らしていくうちに何か不具合が発生することもあるかもしれません。
そこで定期点検の時期や無料補償期間など、アフターメンテナンスについても忘れずに確認しておくことが大切ですよ。
- 施工から引渡し・入居までのおおよその期間としては約4か月~8か月が目安です。
最後に
以上が土地から購入して注文住宅を建てるまでの基本的な流れです。
こうした流れを把握しておけば注意すべき点や手間をかけるところがわかって、無駄を省いて効率良く家づくりを進めることができると思います。
これから注文住宅を建てようとお考えの方は参考にしてみてください。
★リノベーションをお考えの方はこちらの記事をどうぞ「中古物件を購入してリノベーションをするための9つの流れ」