ゼロ・エネルギー住宅(ZEH)とは?補助金は出るの?
2016/06/29
皆さんは、ゼロ・エネルギー住宅(ZEH)という住宅をご存知ですか?
簡単に言えば光熱費を節約する住宅なのですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
今回は、そのゼロ・エネルギー住宅について詳しくご紹介します。
ゼロ・エネルギー住宅とは
ゼロ・エネルギーとは文字通り、エネルギー消費をゼロにするという住宅のことです。
ただ、人が暮らす上でエネルギーの消費は必要になってきます。
ですから、省エネによってエネルギー消費を抑えて、更に消費したエネルギーと同等のエネルギーを創る(創エネ)という事がゼロ・エネルギー住宅の定義となっています。
要するに、省エネの性能を高めて消費するエネルギーを減らして、エネルギーを創りだして一年間の消費エネルギーを実質ゼロにして光熱費がかからない住宅のことをゼロ・エネルギー住宅(ZEH)といいます。
ちなみに、ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略です。
ゼロ・エネルギー住宅の4つの特徴
ゼロエネ住宅にするためには省エネ、断熱性、創エネ、蓄エネを組み合わせた住宅にすることが必要です。
その4つの特徴をご紹介します。
1 省エネ
家で消費する電力を抑えて減らすことです。
そのために電力の流れが見えるHEMSや省エネ性能の高い設備を取り付ける必要があります。
HEMS(ヘムス)とは
ホーム・エネルギー・マネジメント・システムと言って家庭で電力がどのように創られ、使われているのかをネットワーク上で管理してそれをリアルタイムで利用状況を把握してコントロールするエネルギー管理システムのことです。
住宅で使われているエネルギー使用量を計測してスマホやタブレットなどに表示します。
2 住宅の断熱化
断熱性能を向上させてエネルギーの消費を抑えます。
省エネ法で定めている基準値以下であることが必要です。
それには、断熱材の性能を高めて、窓にはLow-eガラスや断熱サッシを使用して断熱性能を上げていき、冬は暖かく、夏は涼しい住宅にします。
3 創エネ
自然エネルギーを利用して、太陽光発電やエネファームなどでエネルギーを創ることです。
ゼロエネ住宅の最も大きな特徴で消費したエネルギーをプラマイゼロにするために同等のエネルギーを創ります。
4 蓄エネ
太陽光発電で創った電力などを蓄電池などに貯めておけば消費電力の多い日中などに使うことができます。
ゼロ・エネルギー住宅のメリットは?
ゼロエネ住宅のメリットには以下のようなことが挙げられます。
- 光熱費がかからない:消費エネルギーが実質ゼロなので光熱費がかかりません
- 一年中快適な住まい:断熱性能を高めているので住宅自体の性能が良く、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいで暮らすことができます。
- 売電収入を得ることが可能:太陽光発電などで創ったエネルギーを売電して、収入を得ることが可能です。
ゼロ・エネルギー住宅の補助金は?
地域型住宅グリーン化事業という制度があり、ゼロエネ住宅を建てた場合に165万円を上限として補助金を利用することが可能です。
★詳しくはこちらの記事を読んでください「二世帯住宅で補助金が増加!地域型住宅グリーン化事業」
最後に
国の方針では2020年までにはゼロエネ住宅を新築住宅の標準仕様にすることを目標にしています。
ですから、近い将来にはゼロエネ住宅が当たり前になっているかもしれませんね。