シックハウス対策には3つの自然素材が有効です
2016/06/29
現代の住宅で問題となっている「シックハウス症候群」
気密性の高い住宅が増えてきて断熱性などが上がりましたがその反面、家の中に有害な空気がこもりやすく「シックハウス症候群」の原因にもなってしまっています。
今回はシックハウス症候群とはどのようなものか、またその対策や有効な3つの自然素材をご紹介します。
シックハウス症候群とは?
新築やリフォームをした住宅に住むことで、そこに使われている建材等から発生する化学物質が健康に悪影響を及ぼすこと。
症状は人によって様々ですが、代表的な症状を挙げてみると・・・
- 目がチカチカして涙がでる
- 頭痛がする
- のどの痛みやイガイガする
- 吐き気、息切れがする
- 鼻水、くしゃみがでる
- 湿疹ができる
また、人に与える影響には個人差があって、全く影響を受けない人もいれば敏感に反応してしまう人もいます。
このように住まいが原因で起こる体調不良をシックハウス症候群と呼ばれています。
シックハウス症候群の原因
住宅に使用されている建材や壁紙、家具、日用品などから発生する有害な化学物質が主な原因とされています。
更に近年、住宅の気密性が高くなってきて室内にそれらの有害物質がこもりやすくなっていることやライフスタイルの変化に伴い換気が充分に行われていないことも原因として挙げられます。
他にも、湿度が高いと繁殖しやすいカビ・ダニ・細菌が原因の場合やタバコの煙や石油ストーブから出る一酸化炭素などもシックハウス症候群の原因と考えられています。
有害な化学物質とはどんなもの?
建材などから発散される有害な化学物質の中でよく発生するのが「ホルムアルデヒド」です。
主に接着剤や防腐剤などに含まれています。
他にも、塗料溶剤に含まれていて、常温で蒸発する有機化合物(VOC)などがあります。
これら有害物質は建材や壁紙などの住居そのものが原因の他に、家具やカーテン、防虫剤や消臭剤などの日用品も発生源となる場合があります。
シックハウスの対策
シックハウス症候群にはどのような対策を行えばいいのかご紹介します。
カビ・ダニ対策
カビやダニの発生の原因を見つけて、掃除や換気などを徹底することが大切です。
室内の換気に気を付ける
24時間換気システムはその名の通り常に運転している状態にしておきましょう。
新築やリフォームをしてすぐは有害物質が多く発生しやすいので充分な換気や通風を心掛けるようにしましょう。
この時に注意することは窓を開けて換気する場合はきれいな空気を取り入れるように意識して複数の窓を開けて換気をするようにしましょう。
有害物質の発生源は色々な所にあるので注意
新しい家具やカーテンなどにも有害物質を発生させるものや床に塗るワックスなどにも有害物質を発生させるものもあるので注意が必要です。
また、消臭剤や洗剤などの日用品からの発生やタバコの煙にも有害物質があります。
自然素材でシックハウス対策
建材や壁に自然素材を使えばシックハウスの対策になります。
シックハウス対策に最適な自然素材を3つご紹介します。
1 無垢材
調湿作用がある無垢材は結露を防止してカビの発生を抑えてくれます。
もちろん、無垢材にはシックハウス症候群の原因である有害物質を全く含みません。
ですから、フローリングなどに無垢材を使用すればシックハウス対策になります。
★無垢材について詳しくはこちら⇒「無垢材とは?無垢材の良さと5種類について」
2 珪藻土
珪藻土(けいそうど)とは、住宅の内装材に使われている塗り壁材で、藻の一種からできている自然素材です。
この珪藻土も無垢材同様、有害物質を含まないので壁面を珪藻土にすれば有害物質の放出はありません。
また、吸着した有害物質のホルムアルデヒドを分解して、室内に放出を防いでくれます。
3 漆喰
漆喰(しっくい)は古くから日本で内外装に使われてきた左官壁です。
山で採れる石灰が主原料になっている自然素材です。
自然素材ですので有害物質は含まれては無く、珪藻土と同じで有害物質を吸着して、放出を抑制する効果があります。
また、調湿効果に大変優れているので、シックハウス症候群の原因であるカビ・ダニの発生を抑えてくれます。
最後に
快適で健康的な住宅で暮らすためにシックハウス症候群について知っておくことは大切です。
これから、新築やリフォームを考えている方はこのシックハウス対策も頭に入れておいてくださいね。