住宅ローンの4つの流れ 審査や必要書類は?
2016/06/29
注文住宅を建てる時に多くの人が利用する住宅ローン。
住宅ローンは申し込めばすぐに融資を受けられるものではありません。
今回は住宅ローンを組むときの4つの流れをご紹介します。
1 事前審査
工事請負契約をする前に、住宅ローンが通るかどうかを事前に確認しておく審査のことです。
事前審査には、建築会社に見積もりとプランを出してもらい、それを提出します。
その後、事前審査が通れば建築会社と工事請負契約を結び建築確認の申請を行います。
事前審査にかかる期間としては金融機関によって異なりますが、1週間~2週間程度が目安とされています。
審査でチェックされることは?
主に審査されるものは以下の通りです。
- 年齢:借入れ時と完済時の年齢を審査します。
- 年収:金融機関にもよりますが最低でも100万円以上としている所が多いです。
- 勤続年数:現在の勤務先に何年務めているかを審査します。
- 返済負担額:年収に占める住宅ローン返済の割合です。
- 融資可能額:建てる物件に対して何割を住宅ローンでまかなうかという事です。
などがあります。
2 ローンの申し込み
事前審査が問題なければ工事請負契約を結び、住宅ローンを申し込みます。
住宅ローンの申し込みの時に必要な書類などは主に以下の通りです。
- 本人と家族全員が記載された住民票
- 印鑑証明書
- 印鑑証明書に使用した実印
- 本人を確認できる書類(健康保険証や運転免許証など)
- 収入証明資料(源泉徴収票や確定申告書など)
- 預金口座通帳など(残高確認のため)
3 本審査
本審査では事前審査と同じように様々な項目を審査されます。
事前審査は金融機関が審査を行いましたが、本審査は主に信用保証会社や生命保険会社が審査を行います。
信用保証会社とは、もし住宅ローンが支払えなくなった場合に代わりに住宅ローンを金融機関に支払う会社のことです。
主に重要視する審査基準としては返済能力や物件の担保価値を審査します。
ですから、事前審査が通った場合でも、その後の本審査が必ずしも通るとは限りません。
本審査のかかる期間としては1週間程度が目安になります。
4 ローン契約・融資実行
本審査も問題なく通ればいよいよローン契約を結びます。
そして融資を受けるのですが、住宅ローンは住宅を担保にして融資をするので、基本的には住宅が完成していないと融資はされません。
注文住宅の場合は住宅が完成する前に工事の進行状況に応じて支払いが必要になります。
建築会社によって異なりますが、3~4回に分けて支払うパターンが多いです。
例えば・・
- 請負契約時に10%
- 着工時に30%
- 建築中に30%
- 完成時に30%
などといった感じで何回かに分けて支払う必要があります。
ですから、完成する前に必要になる資金は「つなぎ融資」を利用して支払う場合があります。
つなぎ融資とは?
先程も書きましたが、住宅ローンは基本的に建物が完成してからでないと融資が受けられません。
そこで、家が完成して融資が可能になるまでの間に、つなぎで借り入れるものです。
つなぎ融資を借り入れている間は金利のみを支払い、家が完成して融資が可能になった住宅ローンで精算することになります。
金融機関によっては、つなぎ融資を取り扱っていないところもあるので注意してください。
最後に
住宅ローンの流れを4つに分けてご紹介しました。
事前にある程度、流れを把握しておくことで余裕を持って行動ができますよね。