リビング階段の3つのメリット・デメリット
2016/06/29
最近では、玄関や廊下だけではなくリビングに階段を設ける「リビング階段」の人気が高まってきています。
リビング階段を検討する時には、メリットとデメリットをよく把握する必要があります。
今回は、リビング階段の3つのメリット・デメリットをご紹介します。
リビング階段とは?
まず、リビング階段とはどのようなものなのでしょうか?
リビング階段とは、「リビングイン階段」とも呼ばれていて、リビングの中に階段を取り入れている間取りのことを言います。
一般的な玄関や廊下の近くに設ける階段とは違い、リビングやダイニングなどの家族が集まる居室スペースに階段を取り入れています。
そのため、上の階に行くためには必ずリビングを通って階段を上がらなければならないようになっているのが特長です。
リビング階段のメリット
リビングに階段を設けることで、普通の階段とは違うメリットがあります。
3つのメリットをご紹介します。
1 家族が顔を合わせることが増える
家族が集まるリビングに階段があるため、家族が顔を合わせることが自然と増えるので、コミュニケーションが取りやすいです。
例えば、二階に子供部屋を設けた場合には子供が帰ってきて自分の部屋に行くときも必ずリビングを通って階段を上がるので顔を合わせることができて、子供の様子をより理解しやすくなります。
このように、家族の気配を感じることができて、どこに誰がいるのか把握しやすいのでお子さんがいる子育て世代には人気が高いです。
2 視覚的にリビングが広く見える
階段をスケルトンタイプにすることで、階段とリビングが空間的なつながりを見せて、部屋が視覚的に広く感じるというメリットがあります。
他にも、間取りによっては廊下などの階段部分になるスペースをリビングの一部にすることもでき、より広いリビングにすることが可能です。
このように、リビング階段は空間を有効に利用することができるので、狭小地などの限られた敷地と相性がいい階段スタイルだと思います。
3 日当たりや風通しが良くなる場合も
間取りによっては日当たりや風通しが良くなる場合があります。
例えば、リビング階段と一緒に吹き抜けを設ければ、上の階からの採光をリビングに取り入れて明るい空間にすることが可能です。
★吹き抜けについてはこちらの記事をどうぞ「吹き抜けのある家の3つのメリットや注意点と対策ポイント」
また、リビング階段に近接する窓をうまく利用することで、風通しも良くすることもできます。
リビング階段のデメリット
リビング階段にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
3つのデメリットをご紹介します。
1 ニオイや音が二階に伝わりやすい
キッチンが階段と近い所にある場合は、料理などのニオイが二階に上がってしまう場合があります。
また、テレビなどの音が二階まで聞こえてきたり、逆に二階の音がリビングに聞こえてしまい気になってしまうこともあります。
2 落ち着かない空間になってしまう場合も
リビングに階段があることで、人が行き来することが多くなるので落ち着かない空間になってしまう場合があります。
例えば、お子さんの友達が遊びに来た時などもリビングを必ず通って階段を使うので、常にリビングはきれいな状態にしておかなくては、ということがあります。
3 冷暖房効率が低下してしまう場合も
リビング階段を設けると部屋が寒くなるということがよく言われていますが、家全体の断熱性能を高めることで寒さに関しては問題ないと思います。
しかし、階段から空気が逃げて、上の階に上がってしまい冷暖房の効率が悪くなってしまう場合もあります。
最後に
リビング階段を検討している方はこのメリットとデメリットについてよく考える必要があります。
また、階段単体で考えるのではなく、家全体の間取りのバランスが大切です。