オール電化住宅の4つのメリットと3つのデメリット
2016/06/29
2000年代に入って広く普及し始めたオール電化住宅。
ただ、オール電化にするかどうか意見が分かれることが多くあります。
オール電化にするかは、自分のライフスタイルに合っているかどうかという事が大切です。
そこで今回は、オール電化住宅の4つのメリットと3つのデメリットをご紹介します。
オール電化住宅とは?
オール電化住宅とは、ガスや石油を使わないで、調理や給湯、暖房などの熱源を必要とするすべてのものを電力でまかなう住宅の事をいいます。
ガスを使わないので火災などのリスクが低く、安全性が高いことが特長です。
オール電化住宅のメリット
オール電化住宅にすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
4つのメリットをご紹介します。
1 光熱費を電気に一本化できる
ガスを一切使わないので、ガス代はもちろんのこと、基本料金もかかりません。
また、新築を建てる時にはガス配管や安全装置などを最初から設置しなくていいのでその分の費用を削減することができます。
ですから、オール電化の場合は電気料金のみで光熱費を一本化できます。
2 火災などに対する安全性が高い
オール電化の場合、キッチンのコンロはIHクッキングヒーターになります。
このIHクッキングヒーターは火を使わず炎が発生しないので、衣類などへ着火することが減るので火災に対する安全性が高いです。
ただし、あくまでガスコンロと比べた時の安全性の高さであって、IHクッキングヒーターでも炎で熱したのと同じぐらいの熱量が発生するので発火などの恐れはあります。
ですから、IHクッキングヒーターは安全性が高いからと言って、火災が絶対に起こらないとは限らないのでガスコンロ同様に注意が必要です。
3 調理器具のお手入れが楽
IHクッキングヒーターはガスコンロにあるゴトクがなくて、平らな形状なのでお手入れが楽です。
ゴトクをいちいち取り外してススなどの汚れを掃除するのには手間がかかりますが、IHクッキングヒーターならばだいぶお手入れが簡単に感じられると思いますよ。
4 住宅内に熱源を持たなく、室内の空気も汚れない
ガスを使用する住宅の場合は、ガス漏れの心配や不完全燃焼によって起きる一酸化炭素中毒の心配がありますよね。
しかし、オール電化住宅の場合はガス熱源を住宅内に引き込むことがないのでそのような心配がなくなります。
また、ガスを燃焼させると室内に二酸化炭素が増加しますが、オール電化住宅はそのようなことがなく、室内の空気が汚れることはありません。
オール電化住宅のデメリット
オール電化住宅のデメリットをよく理解しておくことも大切です。
3つのデメリットをご紹介します。
1 使用できる調理器具が限られる
IHクッキングヒーターは使用できる調理器具の種類が限られてきます。
鉄やステンレス、ホーローなどは問題なく加熱できます。
しかし、アルミや銅などは使用できますがあまり熱効率が良くありません。
また、従来の土鍋などは全く使うことができないので注意が必要です。
2 火力に満足できない場合も
IHクッキングヒーターは火を使用しないので調理する時に火力に不満を感じる人もいます。
種類によっては大火力を使えるIHクッキングヒーターもあるのですが、直火ではないと満足しないという方もいます。
3 停電した時に何もできない
オール電化住宅は先程もご説明し通り、すべての設備を電力でまかなっています。
ですから、停電が起こってしまった場合は何もできなくなってしまうという欠点があります。
最後に
家を建てる方のライフスタイルなどによってオール電化にするのか、ガス併用にするのか意見が分かれてしまいます。
迷っている方はメリットとデメリットを充分に理解した上でオール電化住宅を検討してみてください。