屋根や外壁に使うガルバリウム鋼板のメリット・デメリット
2016/06/29
住宅の屋根や外壁材として人気の高いガルバリウム鋼板。
しかし、ガルバリウム鋼板にはどのようなメリットやデメリットがあるのか気になって、屋根や外壁に使うか迷っている方もいると思います。
そこで今回は、ガルバリウム鋼板のメリットとデメリットをご紹介します。
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは鉄をベースにして金属のメッキを加工したもののことをいいます。
この金属メッキはアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から成る、少し特殊なメッキが施されています。
ちなみに、見た目が似ていることから「トタンとは違うの?」と思うかもしれませんが、トタンは亜鉛のみをメッキしているので全くの別物です。
ガルバリウム鋼板のメリット
特殊な金属メッキが施されているガルバリウム鋼板にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ガルバリウム鋼板の4つのメリットをご紹介します。
1 錆びにくい
まず、金属系の外装材は錆びやすいことが多いです。
しかし先程ご説明した通り、特殊な金属メッキが施されているのでガルバリウム鋼板は金属でできていながら錆びにくいです。
通常のトタンと比べてみると約4倍も防錆性が高いと言われています。
2 耐久性に優れている
錆びにくいガルバリウム鋼板は非常に耐久性に優れています。
トタンなどは10~20年で劣化がひどくなり交換が必要になってきます。
しかし、ガルバリウム鋼板の耐用年数は約25~30年と言われています。
ですから、他の部材と比べると寿命が長くメンテナンスの回数も少なくて済む場合もあります。
3 耐震性が高い
住宅は外壁や屋根が重いとその分、地震が起きた時に家にかかる負担が大きくなります。
ガルバリウム鋼板は軽くて耐久性もあるので家に負担をかけにくく、耐震性が高いです。
ちなみに、屋根材に関しては日本瓦よりも格段に軽いので耐震性に優れています。
4 デザイン性が良い
見た目がとてもシンプルなのでモダンな外観に良く合います。
また、カラーバリエーションも豊富なので様々なスタイルに合わせやすいです。
ちなみに、人気のカラーはモダンでシックな黒が人気のようです。
ガルバリウム鋼板のデメリット
機能性が高くデザイン性もあるガルバリウム鋼板にもデメリットはあります。
ガルバリウム鋼板の3つのデメリットをご紹介します。
1 衝撃に弱く、傷つきやすい
ガルバリウム鋼板は薄い金属の板ですので軽い反面、衝撃に弱く、硬い物などがあたってしまうとへこんだり傷つきやすいです。
へこんだり傷ついてしまった場合は、その一部分だけを補修することは難しく、大幅な交換が必要となるので費用が多くかかる可能性があります。
2 初期費用がかかる
メンテナンスが少なくて済みますが施工費などの初期費用が高くなってしまう場合があります。
ガルバリウム鋼板は断熱性能が弱いので住宅自体の断熱性を上げる必要があるのでその分、追加で費用がかかってしまいます。
それ以外に、先程も書きましたが傷ついた部分を補修するのにも高い費用がかかってしまいます。
3 デザイン性に関して
メリットのところでデザイン性が良いと書きましたがガルバリウム鋼板のデザイン性に関してはかなり意見が分かれます。
「シンプルでモダンな雰囲気がかっこいい」とデザイン性が良いという人もいれば、「トタンのようで倉庫みたい」と見た目が悪いという意見も多くあります。
ただ、これはデメリットというよりかは、人それぞれの好みの問題ですね。
最後に
ガルバリウム鋼板は機能性が高くてデザイン性もある反面、費用などが高くなってしまうということもあります。
ですから、メリットとデメリットの両方をよく踏まえたうえで外壁や屋根に使うか検討してください。