フローリングなどの床材の種類を5つご紹介します
2016/07/13
住宅の内装のイメージを決めるために重要になっているのがフローリングなどの床材です。
お部屋のインテリアの印象を大きく左右するため、床材を選ぶ時には「どれにしよう?」と迷う人も多いと思います。
リビングやキッチン、寝室なども床材次第でその表情は大きく変化するので、選ぶ時にはどのような種類や特徴があるのかを知っておくことが大切です。
今回は、住宅の内装として用いられる床材の種類や特徴を5つご紹介します。
1 無垢フローリング
無垢フローリングは、天然木をそのまま加工した無垢材を使用したフローリングです。
天然の木ならではの風合いや質感、香りを楽しむことができて、肌触りが良く素足で歩くと心地が良いです。
無垢材でできているので調湿効果や断熱性が高く、素足で歩いた時でも夏はべたつかず、冬は冷たく感じることもなくほのかに温かく感じます。
無垢フローリングと一口に言っても樹種によって特徴が異なり、様々な種類があります。
例えば、柔らかい樹種のフローリングだと弾力性もあるので足への負担が少ないです。
ただ、ワックス掛けなどの定期的なメンテナンスをする必要があります。
★無垢材について詳しくはこちら「無垢材とは?無垢材の良さと5種類について」
2 複合フローリング
複合フローリングは、基材である合板に化粧材を貼り合わせたもので日本の住宅で最も普及している床材で、一般的に「フローリング」と呼ばれるものがこの複合フローリングです。
膨張と収縮によって生じる反りや割れなどの変形がしにくく、メンテナンスも楽です。
デザインや色はもちろんの事、耐久性に優れたものや汚れにくいもの、水に強いものなど様々な機能性を持った商品が豊富にあります。
ですから、部屋の用途に合わせて、様々なタイプの複合フローリングの中から選ぶことができます。
ただ、無垢フローリングのような風合いや質感、肌触りを得ることは難しいです。
3 タイル
耐久性や耐水性に優れたタイルは、キッチンや浴室などの水周りやダイニングなどに用いられます。
また、内装以外でも玄関ポーチなどにも多く使用されています。
お手入れが楽で汚れがつきにくく、お掃除もサッと拭くだけで簡単に汚れを取ることができます。
色やデザインはもちろんの事、滑りにくいタイプや床暖房に対応したタイプなど機能も豊富なので部屋の用途に応じて様々なタイプのタイルから選ぶことができます。
ただ、タイルのタイプによっては目地の汚れが目立つ場合があります。
その時は色付きの目地やタイルを大きめにして目地を少なくすることで汚れが目立ちにくくなります。
★床タイル関連の記事はこちら「キッチンの床をタイルに 3つのメリット・デメリット」
4 クッションフロア
クッションフロア(CFシート)とは、塩化ビニールを加工したシート状の床材です。
耐水性に優れていて、汚れも落としやすくお手入れが簡単な床材なのでキッチンなどに多く使用されています。
また、クッション材が裏打ちされているので適度な弾力性があります。
ですから、キッチンのような長時間立ったまま作業をする場所での足腰の負担を軽減してくれます。
デザインや色が豊富なうえに施工が容易なので貼り替えやリフォームもしやすいです。
ただ、熱には弱く熱湯をこぼしたりすると溶けてしまう場合があるので注意が必要です。
5 畳
畳は、日本の住宅では古くからある代表的な床材ですが、最近では和室のある家が少なくなってきているので畳を使うところが減ってきています。
しかし、畳独特の懐かしい肌触りや温かみ、香りなどを好む人も多く、リビングの一角に畳コーナーを設けるなどして畳を楽しむことができるデザインも増えてきています。
保湿性や調湿性に優れた畳は、高温多湿の日本の住宅に最適な床材です。
また、弾力性も高いので長時間座っていても疲れにくく、踏み心地も快適です。
ただ、色あせするので、定期的に畳表を交換する必要があります。
★畳コーナーについて詳しくはこちら「和室が難しいならばリビングに畳コーナーを設置してみては?」
最後に
今回は、住宅の床材の種類や特徴を5つご紹介しました。
選ぶ床材の種類によって居心地も大きく変わってきます。
ですから、部屋の用途やインテリアなどに応じて選ぶようにしましょう。