住宅ローンとは?金利タイプや種類などの基礎知識
2016/06/29
家を建てるためには数千万円単位のお金が必要になってきます。
その中で自己資金のみで家を建てる方はごくわずかです。
多くの人は住宅ローンを利用して家を建てます。
今回は家を建てる前に知っておきたい住宅ローンの基礎知識をご紹介します。
住宅ローンとは?
住宅ローンとは住宅の新築などの目的のために、土地や家屋を担保として銀行などの金融機関からお金を借りるローンのことです。
住宅ローンは銀行というイメージが強いかもしれませんが、保険会社や住宅ローン専門会社など他にも取り扱う金融機関はあります。
住宅ローンを借りるためには様々な条件があり審査を受ける必要があります。
借りる額が大きいので審査が厳しい場合もあります。
金利のタイプ
住宅ローンを選ぶ時に気になることはやはり金利ではないでしょうか。
主に3つのタイプがあるのでご紹介します。
1 全期間固定金利型(固定金利タイプ)
借り入れた時の金利が適用されて返済期間を通じてずっと同じ金利になります。
つまり、返済終了まで金利が変わらないのが全期間固定金利型の特長です。
メリット
- 借り入れた後に金利が上がった場合でも借り入れた時の金利による返済額でいい
- 返済計画が確定するのでライフプランが立てやすい
デメリット
- 借り入れた後に金利が下がった場合でも返済額は変わらない
- 高い金利の時に借り入れた場合はそのまま高い金利で返済し続けなくてはならない
2 変動金利型(変動金利タイプ)
金融情勢の変化に伴って、返済の途中で金利が変わるタイプです。
原則としては半年に一度、変動に応じて金利が変わり5年毎に返済額の見直しが行われる場合があります。
メリット
- 借入れ後に金利が下がると返済額も減少する
- 一般的に借入れ時の金利は固定金利型より低い場合がある
デメリット
- 借り入れた後に金利が上がれば返済額も増える
- 金利が変動するので返済額が確定せず、返済計画が立てにくい
3 固定金利期間選択型(変動金利タイプ)
例えば、当初5年間○%などのように一定の期間は金利が固定されるタイプです。
最初の5年間は金利が固定されて返済額は変わらず、その後は変動金利型になります。
メリット
- 固定金利期間中は金利の変動に左右されないので返済額を確定できる
- 期間終了後に金利が下がった場合は変動金利型と同じで返済額が減少する
デメリット
- 期間終了後に金利が上がった場合は返済額が増加する
- 期間終了後は金利変動で返済額が確定せず、返済計画が立てにくい
住宅ローンの種類
住宅ローンは、大きく分けて公的住宅ローンと民間住宅ローンの2つに分かれています。
公的住宅ローン
主な2つの公的住宅ローンをご紹介します。
財形住宅融資
勤務先で財形貯蓄を一年以上行っていて、更にその残高が50万円以上ある方を対象とした融資です。
5年固定の変動金利で5年毎に金利と返金額が見直しとなっています。
財形貯蓄額の10倍まで借入れができて、最高4000万円の融資が可能です。
また、民間融資やフラット35と併せて利用することも可能となっています。
自治体融資
都道府県や市町村などの地方自治体が行う融資で、自治体によって金利タイプや条件が異なっています。
条件としては一般的にその自治体に住んでいるまたは勤務していることなどがあります。
また、融資自体を設けていない自治体もあります。
民間住宅ローン
主な民間住宅ローンをご紹介します。
銀行などのローン
銀行や信用金庫、労働金庫が提供しているローンで、金利タイプなどは金融機関によって様々です。
主な条件としては年齢、収入、勤続年数等をクリアすればローンを組むことができますが、銀行によって対応も様々です。
生命保険会社や住宅ローン専門会社
生命保険の加入者を対象としたローンや住宅ローン専門会社やクレジット会社のローンです。
金利タイプはそれぞれの金融機関によって異なります。
住宅メーカーなどと提携している所が多いです。
フラット35
住宅金融支援機構と民間金融機関との連携で行われていて、借入れの時の金利がずっと適用される15年以上35年以下の長期固定金利が特長です。
金利は金融機関によって異なります。
利用限度額は建築費の90%までで、最高8000万円の融資が受けられます。
最後に
住宅ローンの基本となる金利タイプやその種類についてご紹介しました。
これから家を建てようと考えている方は是非、参考にしてみてください。