住宅で使用する3種類の屋根材の特徴をご紹介します
2016/07/01
住宅に使用される屋根の素材には、様々な種類や形があり、選択する幅が広がっています。
しかし、家全体のデザインを考慮して屋根を選ばないと見た目のバランスが悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。
他にも、その地域の気候などの特性や耐久性で選ぶ必要があります。
今回は、3種類の屋根材の特徴などをご紹介します。
1 瓦屋根(日本瓦)
日本瓦は、一般的に粘土を成形して瓦形にしたもので、昔から住宅に使われている最も一般的な屋根材です。
日本の風土や気候に一番適していて耐久性が高く、寿命は50年以上と言われています。
さらに、見た目も上品で美しく、和風住宅には最適です。
しかし、他の屋根材と比べると重量があるので、建物に負担がかかり耐震性に劣る場合があります。
メンテナンスに関しては、他の屋根材と比べると塗り替えの必要がないのですが、地震などによってズレや割れが起こった場合はその度にメンテナンスが必要になります。
2 スレート屋根(化粧スレート)
スレート屋根は瓦と並んで代表的な屋根材の1つで、現在の新築住宅で最も普及しています。
スレートはセメントと合成繊維を混ぜ合わせた薄い板状の屋根材で、商品の名称で呼ばれていることも多く、コロニアルやカラーベストなどと呼ばれている場合もあります。
先程ご紹介した瓦に比べると軽量なので、施工がしやすく耐震性にも優れています。
価格も瓦に比べると安価で、デザイン的にもすっきりしていてカラーも豊富です。
デメリットとしては、割れや反りが生じやすくて寿命が20~25年と短く、色あせしやすいので約10年で塗装の塗り替えなどのメンテナンスが必要になる場合もあります。
ただ最近では、耐久性を上げてメンテナンスを容易にしたものや遮熱性能の高い製品もあります。
3 金属屋根(ガルバリウム鋼板)
金属屋根には、鋼板やアルミ、ステンレスなど様々なものがありますが、その中で人気が高いのはガルバリウム鋼板の屋根材です。
ガルバリウム鋼板は鉄をベースに金属のメッキを加工したものの事をいいます。
この金属メッキはアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から成る特殊なメッキが施されています。
このメッキにより、錆びにくくトタン板と比べると約4倍の防錆性があり、耐久性も高いのでメンテナンスの回数も少なくて済みます。
また、ガルバリウム鋼板は軽いので住宅に負担をかけにくく地震にも強いです。
デメリットとしては、価格は比較的高価で、衝撃に弱く、傷つきやすいです。
★ガルバリウム鋼板について詳しくはこちら「屋根や外壁に使うガルバリウム鋼板のメリット・デメリット」
最後に
今回は住宅で使用する3種類の屋根材の特徴をご紹介しました。
それぞれの特徴を考慮しながら屋根材を選ぶようにしましょう。