無垢材とは? 無垢材の良さと5種類について
2016/06/29
こんにちは。
土手加藤材木店 四宮です。
私たち土手加藤材木店は無垢材を使った「無垢の木の家づくり」にこだわりを持っています。
でも、そもそも「無垢材ってなに?」「無垢材を使う理由は?」と思っている方のために無垢材の良さや種類についてご紹介します。
無垢材ってどんなもの?
無垢材とは山や森で育った自然の木そのものを、使用する形状で丸太から切り出した木材のことを言います。
昔から住宅の構造材や内装材に使われてきました。
自然素材ゆえに割れやひびなどが入りやすいですが、合板や集成材にはない「天然の木」本来の風合いを持っています。
無垢材の魅力
なんといっても天然の木独特の風合いではないでしょうか。
肌触りが良く、木の香りは心を和やかにしてくれます。
木に触れるとなんだか落ち着いてやすらぎを与えてくれますよね。
こらから具体的な無垢材の良さを5つにわけてご紹介しますね。
1 無垢の木は強い!
良い無垢材を使って建てられた住宅は鉄筋コンクリートよりもずっと長持ちします。
最近では接着剤で貼り合わせた「集成材」のほうがコストも安く、強度が強いなどの理由で多く利用されています。
たしかに強度は強いと言われていますがそれは新品の場合の強度であって、これが10年後、30年後、50年後となった時にそのままの強度が保たれているのかは疑問です。
一方、充分に乾燥させた無垢材は時間の経過とともに固化して、伐採時よりも強度がますます高まっていきます。
奈良の法隆寺のように1300年以上存続する建物もあるので無垢材はとても強度が強く長持ちする建材なんですよ。
2 無垢材は呼吸する?(調湿作用)
木は伐採され製材された後も呼吸をしています。
といっても本当に人間と同じように呼吸しているわけではなく湿度変化によって空気中の水分を吸ったり、吐いたりすることからそう言われています。
つまり、無垢材には室内の湿度を調整する調湿作用があるんですね。
この呼吸(調湿作用)によって結露やカビを防止でき、空気をきれいにして室内を快適に保ってくれます。
3 断熱性に優れて夏は涼しく、冬は暖かい
木の断熱性は周囲の温度に影響されにくいところが特徴で、鉄やコンクリートよりも遥かに熱を伝えにくい性質を持っています。
ですから夏に無垢材の床の上を裸足で歩いてもベタつくことなく、サラッとした足触りで気持ちがいいですよ。
冬は体からの熱を奪わず、ほのかな温かみがあるので素足で過ごすこともできます。
断熱性に優れているのでエアコンを使う頻度も抑えることができて省エネ効果も期待できます。
4 体にやさしく健康的
住宅において問題になっているシックハウス症候群。
その原因と言われているのが住宅に使用されている建材から発生する有害物質(ホルムアルデヒド)です。
無垢材はこのホルムアルデヒドを全く含まないので体にやさしく健康的です。
さらに、木の精油にはアレルギーや喘息の原因となるダニ・カビ・細菌類の増殖を抑制する効果もあります。
5 アロマテラピーのような香りの良さ
無垢材には天然木独特の香りの良さがあり、癒しやアロマテラピーのような心地良い気分にしてくれる効果があります。
それは木の香りに含まれる芳香成分(フィトンチッド)に抗菌、殺菌などの作用が含まれていて心も体もリフレッシュしてリラックスさせるからです。
無垢の木の家ならば家に居ながら森林浴の気分を味わえますよ。
無垢材の種類は?
無垢材には様々な種類があります。
その中でも内装材で人気の高い5つをご紹介します。
スギ(杉)
軽くて柔らかく、肌触りが良いのが特徴です。
柔らかいため傷はつきやすいものの、加工がしやすいので様々な場所に用いられています。
そしてなんといってもなめらかな肌触りと見た目のきれいさで大変人気な内装材です。
無垢杉の建具
土手加藤材木店では内装建具はすべて無垢の杉を使っています。
無垢杉の建具だと家の中がナチュラル感あふれる空間に。
ヒノキ(桧)
国産針葉樹の最高級材に位置づけられるヒノキ。
殺菌作用があり、湿気に強いので腐りにくく、美しい光沢があります。
「杉は目を楽しませる。桧は香りを楽しませる。」と言われるほど、独特の香りを楽しむものと言われています。
その独特の芳香からアロマテラピーの世界でも注目され、ストレスを軽減する効果もあると言われています。
構造材に国産無垢ヒノキを使っています
土手加藤材木店では柱や土台などの構造材(建物の骨組み)は国産の無垢ヒノキを使っています。
なぜヒノキなのか?
- 耐久性がある(伐採されてから200年は強度が増していく)
- 湿気やシロアリに強い
- 油分が多く水に強く、腐りにくい
カバ桜(バーチ)
カバ桜は淡いピンク色と白を基調とした色彩の木目と、ばらつきの少ない色合いのシンプルな木肌が特徴で清潔感にあふれていて見た目もすっきりしています。
名前に桜とつきますが分類でいうと桜ではなく樺です。
仕上がりや色調が本物の桜に似ていることから「サクラ」と呼ばれ代用として使われますが今では本物の桜よりも人気の高い材木です。
材自体は硬くて、強い衝撃に対しては上手に吸収する性質があり加工性も良好です。
インテリアとしてフローリングには最適です。
ナラ(オーク)
硬く、くるいが少ないため加工性に優れていて世界の最高級家具にも利用されているナラ。
表面にはナラ独特の虎斑(とらふ)と呼ばれる縞模様があり、はっきりとした美しい木目がつくりだす落ち着きのある重厚感は最大の特徴といえます。
住宅でもフローリングや羽目板等に使われていて、その出来上がりは高級感にあふれています。
ワンランク上の住まいづくりにはピッタリな無垢材ですね。
メープル
メープルはその名前からも想像ができるようにカエデの木の無垢材です。
硬く、重厚で摩耗性も強いことからボウリング場やダンスフロアなどの床材に使用されています。
やさしいクリーミーホワイトの色合いで、そのナチュラルな感じで家具や木工品などにも採用されています。
また、バーズアイ(鳥眼杢)といわれる独特の模様があるものはバーズアイメープルと呼ばれとても希少なんですよ。
このバーズアイとは小鳥の目のような独特の小さな斑点が散らばっている木目のことです。
木目の希少性の高さから最高級品として世界的に有名で、英国の高級車の装飾材として採用されているほどです。
最後に
このようにいろいろな効果・効能があり、種類も様々ですね。
良さを知っていただいて少しでも「無垢の木の家づくり」に興味を持っていただけたらと思っています。